ロンドン新市長サディク・カーン氏とロンドンの交通事情

先日ロンドンの市長選で、初のイスラム教徒の市長が誕生し話題になりました。この労働党の市長、サディク・カーン氏の父親はパキスタンからの移民であり、かつてはロンドンバスの運転手だったそうで家族とともに公団住宅に住んでいたという労働者階級の出身です。移民人口の多いロンドンに相応しい市長さんのように思われます。

ロンドン市庁舎
テムズ川南岸、タワーブリッジのそばにあるロンドン市庁舎(London City Hall)

彼が市長になってまず手がけたことのひとつが、バスのホッパー制度導入(One-hour Hopper)です。バスは地下鉄に比べると運賃も安く、時間帯、距離に関係なく一定料金(1回の乗車で£1.50)なのですが、バスを乗り継いでどこかへ行こうとすると、2回分の運賃がかかるのです。それを今度からこのホッパー制度で、1時間以内であれば乗り換えても2回目の料金は課金されなくなり、とても便利になります。(9月頃から実施予定との事)

(ロンドンバスは、乗車時に現金でチケットを買うことはできません。事前にオイスターカードや1日乗車券などを駅やまたは看板の出ているお店で買っておくか、コンタクトレス機能のついたクレジットカード、デビットカードが必要です。)

ロンドンのバス
こんなラッピングバスも走っています

また、ボリス・ジョンソン前市長が多くの反対を押し切って実施した地下鉄の窓口閉鎖も、見直すとの事。今では主要駅を除けば、多くの地下鉄の駅に窓口がありません。その代わりに自動券売機と、駅員が一人いるくらいです。それに慣れてしまえば特に問題はないのかもしれませんが、駅員の姿が見当たらないときや、駅員が慣れない人に券売機の説明を延々としているときなどは、やはり窓口があれば良いのにと思うこともあります。

トテナム・コート・ロード
新しくなったトッテナム・コート・ロードの駅

そして昨今、自転車の利用者も爆発的に増加したため交通事故も多発、自転車専用レーン設置をはじめとする対策も急ピッチですすめられています。レンタル・サイクルをご利用の際には十分お気をつけください。

自転車専用レーン
青い部分が自転車専用レーン

やるべき事は山積みのロンドンですが、サディク・カーン市長がこれらの問題にどのように取り組んで行くのか、今後に乞うご期待です。


ゲンダイ・ゲストハウス 管理人プロフィール

職業:ゲストハウス住み込み管理人
出身:東京
在英歴:1994年から

イギリスには当初学生として渡英し、その後、ホテルやケータリングなどのサービス業で仕事をして今に至ります。気がつくと、もう在英20年以上となりました。
イギリスへの思い入れは中学生の頃に読んだ「嵐ヶ丘」「大いなる遺産」がきっかけでしたが、未だにイギリスには期待を裏切られておりません。

1820年に建てられた歴史ある建物で運営されているこのゲストハウスに住み込み、マルチ・カルチャーなロンドンで暮らし、日本からお越しになるお客様のお世話をさせていただく毎日の生活は、飽きることがありません。「管理人」という職を通して色々なお客様にお会いできるのは、まさにのこの仕事の醍醐味です。

イギリスへお越しになる前に、観光の事など何かご質問がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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