安全なイギリス旅行のために
英国は比較的治安が良いとはいえ、スリ、ひったくり、詐欺などは、残念ながら珍しい話ではありません。楽しい旅行を続けるためにも、どんな例があるかなどを知っておくことは有益かと思いますので、注意喚起の意味を込めて、実際に知り合いがあってしまった犯罪や、犯罪に巻き込まれないよう、どう注意したらよいかまとめました。
● スマホのひったくり
最近、特に多いのがバス停などでスマホを見たり、道端でグーグルマップなどを見たりしている時、スクーター(モペッド、二人乗りの場合が多い)や自転車で走り過ぎざまに、スマホをひったくっていくというもの。バス停でバスを調べたいときなども出来るだけ、バスシェルターの中で壁側に向かって使う、道路から離れた歩道を歩くようにしましょう。
● ニセ警官による詐欺
「警官です」と言ってパスポートや、クレジットカードなどを提示するように言われて渡したところそのまま逃げられた事例や、クレジットカードが犯罪に使われたかもしれないので、PINナンバーを要求したりする事例がありました。警官がクレジットカードなどの提示を求めることはないので、気をつけましょう。
● その他の事例
- 人混みの中(バス、電車、街中の人ごみ)で押されて、気がついたらバックがあけられて財布が盗まれていた。
- 子ども数名に囲まれて、ひとりが注意を引いているすきに、バッグのファスナーを開けて貴重品を盗み取られた。
- 道端で地図を広げて道を聞いてきた人と話している最中に、別な人間がバッグから貴重品を盗んでいた。
- 靴屋でそばにカバンをおいて、靴の試着をしている間にわずか数秒でバッグを持ち去られた。
- 空港で「今日はヒースロー・エクスプレスが運休しているから地下鉄まで案内する」といい、目的地までついてきて、最後に50ポンドを払えといわれた。「払わない」といったら何かされそうなだったので半額だけ払った。
- お店で買い物をした時から、ずっと目を付けられていたようで、買い物の後、バッグから財布がなくなっていた。
- クレジットカード支払いをしたところ、カードを店の奥まで持って行かれてしばらく戻ってこなかった。戻ってしばらくして明細をみたら二重に引き落としされていた。
- わざとアイスクリームなどの食べ物を服で汚し、気をとられているうちに財布を盗られた。
- バッグをレストランの椅子の背にかけておいて、食事をしているうちになくなっていた。
- 「チャリティ」といって、無理やり造花を渡して小銭を請求された。
- カフェで友人と楽しく話している際、テーブルの上、自分のすぐ傍に置いてあったスマホが知らない間に盗まれた。いつ盗られたのか全くわからない。
- 「写真を撮ってください」と言われ、何枚か撮っているうちに、ショルダーバックの中から財布を盗まれていた。
- ホテルの受付で手続きしている際、カバンを一瞬脇に置いたら、なくなっていた。
- スーツケース、キャリーバックに気を取られて、バックからほんの少し手を離した隙に盗まれた。
- 袖をまくり血だらけの腕(たぶん血糊)を見せ、「病院に行くからバスに乗るお金をくれ」と言い小銭をせびる。「そこに病院があるよ」と言うと去って行った。
- ひと気のないところで、イヤホンで音楽を聞きながら歩いていたら、携帯電話をひったくられた。
- 空いているバスで、隣の席にバッグを置いていたら、後ろからそっとバッグの中の財布を盗られていた。
どう注意したらいいの?
- 人通りの多い道を歩きましょう。近道をしたりせず、大きめの明るい道を通るようにしましょう。
- 夜は、シャキシャキ歩くようにしましょう。
- 不安な顔をして右往左往しないためにも、ルートは前もって調べておきましょう。
- 不審な人物に声をかけられても話をしないようにしましょう。
- 携帯電話を使用する際には、周りに注意を払いましょう。(歩きながらは危険)
- 現金はできるだけ持ち歩かないようにしましょう。
- 財布や貴重品は人前で目立つように出さないようにしましょう。
- 夜遅くなったら、登録してあるブラックキャブを使いましょう。Uber(流しのタクシーを探すシステム)や、街でお客を探しているミニキャブには乗らないようにしましょう。
- 夜だけでなく早朝も同じく、ひと気が少ないので油断しないようにしましょう。
- クラブやバーなどで見知らぬ人から飲み物を買ってもらったりするのは危険です。飲みものに睡眠薬、ドラッグなどを混入させて犯罪があります。
- バッグはショルダーはたすきがけにするなどして決して身から離さないようにし、パブなど大勢の人が出入りする場所では、荷物は椅子にかけたりせず、常に膝の上に置くなどしましょう。
- ATMを利用する場合は、周りに注意し、夜や人気のない場所は避けましょう。(銀行の前や横についているATMをおすすめします)
外務省の海外安全ページもご一読ください。
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure.asp?id=154
緊急連絡先
緊急連絡先 「999」
声や音を出せない状況の場合は、999のあとに55を
イギリス国内では、警察・救急・消防の緊急電話番号は、いずれの場合でも「999」です。警察なら「Police, Please(ポリース・プリーズ)」、救急車なら「Ambulance, Please(アンビュランス・プリーズ)」、消防は「Fire」と言えば、それぞれの部署につないでくれます。
自分の居場所を気付かせたくないなど、音を出すことすらできない況に陥った場合は、緊急番号999につながった後で55をプッシュすると良いそうです。
クレジットカード会社の連絡先一覧
その他、盗難にあったときのためにクレジットカード会社の連絡先は控えておきましょう。
おもな会社の一覧です。
JCB
00-800-00090009
http://www.jcb.co.jp/service/additional/travel/service/lost-and-stolen-abroad.html
セゾンカード
0800-89-4674
http://www.saisoncard.co.jp/qa/qa003.html
MUFGカード(NICOSカード、DCカード含む)
00-800-02491468
http://www.cr.mufg.jp/mufgcard/contact/lost_ab/index.html
三井住友カード
00-800-12121212
https://www.smbc-card.com/mem/goriyo/kaigai_lost_list.jsp
アメリカン・エキスプレス
0800-866-668
https://www.americanexpress.com/japan/contents/benefits/product/green/travel_global_hotline.shtml#anchor01
皆様もくれぐれも気をつけて、楽しい時間をお過ごしになられますように。
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