テート・モダン、新館オープン

6月に新館がオープンしたテート・モダン。英国の美術館・博物館の中でも大英博物館、ナショナル・ギャラリー、自然史博物館に続き、第4位の最多入場者数を誇ります。(wikipedia List of most visited museums in the United Kingdom から)

絶好のロケーション、広々とした館内、入場無料(特別展を除く)で一流の現代アートを鑑賞できる、金・土は夜10時までオープンなどなど、その魅力はたくさんあります。

ミレニアム・ブリッジ

テート・モダンは、セントポール大聖堂からミレニアム・ブリッジを渡った南岸にあります

セント・ポール大聖堂から、テムズ川に架かるミレニアム・ブリッジを渡ったところにあるにテート・モダンがあります。左に行くと(方角でいうと東)シェイクスピアのグローブ座、もっと行くとバラーマーケットなどのあるロンドン・ブリッジ。右に行くと(方角でいうと西)OXOタワー、もっと行くとナショナル・シアターなどがあり、このあたりのテムズ川南岸一帯に文化施設が集まっています。

テート・モダン

煙突の右に見えるのが新館

「スイッチ・ハウス(Switch House)」と呼ばれる新館は、古い火力発電所を使った本館にマッチしながらも、存在感のある斬新なフォルムです。内部も、エッジの効いたデザインが随所に見られる巨大なアート作品といった感じですが、スペースがゆったりとしているのと、床などにも木をふんだんに使っているせいもあって、意外と落ち着く心地よい空間です。

テート・モダン新館

テートモダンのマップ

わかりやすい案内図

Lifts

エレベーター(リフト)・ホール。お子様連れ、お年寄り、障害のある方優先です

展示

草間彌生

草間彌生さんの作品「The Passing Winter 2005」は大人気

カフェ

地上階のカフェ。このほかにも小さなバーなどもあり、休む場所を探すのには苦労しません

そして、この美術館のアトラクションのひとつとなっているのは最上階にある展望ギャラリー。テムズの南岸からロンドン市内が360℃見渡せます。

Shard

尖ったガラスのようなビルはシャード

ミュージアム・ショップには、テート・モダンのオリジナルグッズをはじめ、アーティストやデザイナーとのコラボ商品、デザインの素晴らしい絵本や子ども用たくさん。おみやげも見つかりそう。

テート・モダンのショップ

ミュージアム・ショップ

左)グレイソン・ペリーのテートモダンをモチーフにしたTシャツ
右上)スペルガとのコラボ 右下)絵本「ジル&ドラゴン」のマグカップ

 

テート・モダンに関する5つの豆知識
http://www.news-digest.co.uk/news/listing/events/15203-about-tate-modern-5-bits-of-knowledge.html

Tate Modern
Bankside, London SE1 9TG
月〜木 10:00~18:00
金〜土 10:00~22:00
日 10:00~18:00
(クリスマス・年末年始はオープン時間が変更になる場合があります)
http://www.tate.org.uk/visit/tate-modern


ウォレス・コレクション Wallace Collection

ウォレス・コレクションは15〜19世紀にかけての、特にヨーロッパの美術品の絵画、家具、武具、鎧、磁器などを25室に展示されている美術館です。

場所はオックスフォード・ストリートのデパートのセルフリッジの裏手あたりに位置し、マリルボーン・ハイストリートのすぐ近く、当ゲストハウスからも歩いて20分くらいでたどり着けます。

ウォレス・コレクション

オックスフォード・ストリートとマリルボーンの間あたり、セルフリッジズの裏手にあります

ウォレス・コレクションは1897年設立。ハートフォード・リチャード・ウォレスが父親から相続したもので、未亡人のウォレス夫人がコレクションのすべてをイギリス政府に残しました。

入場料は無料ですが、大英博物館と同じく寄付の箱(Donation Box)が入り口近くに置いてありますので、僅かでも寄付したいです。

1900年から、このハートフォード・ハウスにて一般公開され、現在もそのままの状態にあるそうですが、ここの美術品は外部持ち出し禁止で、ここでしか見られないとのこと。

ウォレス・コレクション

豪華で女性的な装飾が施された書斎(Study)。マリー・アントワネットの家具が展示されています

エントランス・ホールから、フロント・ステイト・ルーム、バック・ステイト・ルーム、ピリヤード・ルーム(かつては貴族の家には普通にビリヤードがあったため)、スモーキング・ルーム、ドローイング・ルーム、スタディ・ルームなど、それぞれのお部屋の装飾、家具調度品が素晴しく、贅沢!芸術家でなくとも、ここでじっくりいろんなもののデザインを観察してアイディアが掴めそうな気がします。

ウォレス・コレクション

オールド・マスターの絵画が展示されているファースト・フロアのグレイト・ギャラリー

絵画では、ティツィアーノ、レンブラント、ルーベンス、ヴァン・ダイクなどの有名画家の物もあります。

個人的に気にいっているのはフランスの15-16世紀の優雅さを感じさせるポンパドゥール侯爵夫人の肖像画です。このポンパドゥール侯爵夫人、正式名はジャンヌ・アントワネット・ポンパドゥール侯爵夫人。

20歳で裕福な出の夫の元に嫁いで身分をあげた後、1745年、夫のいない間に国王の目に止まり、ヴェルサイユ宮殿に上がったのは23歳の時。彼女は背丈も大きすぎず、小顔で整った容姿、その立ち振る舞いはとても優雅だったそうです。

しかし国王ルイ15世の愛人になるにはまだそれでも身分が低すぎたので、国王はある断絶した貴族、ポンパドゥールの領地を彼女に与え、正式に愛人としました。

彼女は宝石よりも宮殿内の建築や改装に熱中し、宮殿内の離宮、トリアノン宮殿敷地内に国王の好物であったイチゴの栽培所を設けたり、植物の温室や農地を作ったり、フランスのセーヴル陶器を世界中に輸出したり、宮廷内の劇場で芝居やオペラを上演したりと、ルイ15世のために宮殿内の改善を積極的に行いました。

また、彼女は王の政治や外交の相談役として重要な役割も果たしたそうで、オーストリア継承戦争ではオーストリア、ロシアと手を組んでプロイセンを包囲したのですが、この際の3人女性の共同作戦(オーストリアのマリア・テレジア、ロシアのエリザヴェータ女帝、ポンパドゥール夫人)は「ペチコート作戦」と呼ばれるに至ったのだそうです。

晩年は彼女は持病の偏頭痛、度重なる流産等で夫への務めを果たすことができなかったため、娼婦館(鹿の園)を建て、若い女性を住まわせて王の相手をさせました。1764年、彼女はヴェルサイユ宮殿で息をひきとりました。

彼女の肖像画はそんな背景を知りながら改めてみると彼女の優雅さ、気品、知性が感じ取れる気がします。

館内の小さなギフトショップには、この美術館のパンフレットや、このポンパドゥール侯爵夫人の絵葉書もここで売っています。パンフレットは1冊購入してしっかり勉強してまたもう一度足を運ぶとより一層楽しめます。

ポンパドゥール

ウォレス・コレクションのカタログよりポンパドゥール伯爵夫人

また、このウォレス・コレクションの中庭には、吹き抜け天井の素敵なカフェがあります。ショッピングや絵画鑑賞に疲れたら、ゲストハウスに戻られる前にゆったりとここで休憩し、軽食、お茶、デザートなどをいただくこともできます。

ウォレス・コレクションのカフェ

吹き抜けの開放的なカフェ

The Wallace Collection
Hertford House, Manchester Square, London W1U 3BN
最寄り駅:ボンド・ストリート
開館時間:毎日 10:00〜17:00
休館:12月24〜26日


何度も足を運びたい大英博物館

大英博物館と言えば、世界中のあらゆる種類の文化財のコレクションを所蔵する素晴らしい博物館です。
当ゲストハウスからですと徒歩約20分程度で行けます。(地下鉄の場合は最寄駅:Holborn駅、あるいはTottenham Court Road駅)

大英博物館

大英博物館

収蔵品の多くは個人の寄贈によるものだそうですが、その中には大英帝国時代の植民地から持ち込まれたものも多く、独立国家が多くなった今では文化財保護の観点や宗教的理由から国外持ち出しが到底許可されないような貴重な品もあり、原産国側が返還を求めている品も多くあるそうです。

早速正面玄関から入ります。入場料はなんと無料、ただし寄付5ポンドを募るボックスが入り口と内部にも設置されていますので、楽しんだ方は気持ちを寄付したいですね。

大英博物館への寄付

日本語でも「ご支援ありがとうございます」と書かれています。

博物館の中央には、「グレート・コート」と呼ばれる光あふれる開放的な屋根付きの中庭があります。このグレート・コートは、ロンドン新市庁舎ビルやミレニアム・ブリッジなども手がけた著名建築家、ノーマン・フォスターの設計デザインにより、2000年に改修されたものです。

グレート・コート

ノーマン・フォスター氏の設計デザインによるグレート・コート

このグレート・コートが出来たことにより、インフォメーションやショップ、カフェ、レストラン、トイレなどが中央へ集約、複雑だった館内もわかりやすく、各展示室へアクセスしやすくなりました。

折角なので日本語音声ガイド機を借りて回ってみては如何でしょうか。(借りる際にはパスポート、クレジットカード、運転免許書などの証明書を一時的に預ける必要あり) 全部を一度に堪能するのは無理ですので、あらかじめポイントを決めて見ることをおすすめします。

一番有名どころはエジプトのミイラ、そしてロゼッタストーンで、いつもたくさんの人だかりです。そのほか、日本をはじめとしたアジアからの仏像や工芸品、アフリカ、アメリカ大陸からと、世界中からの品々が所狭しと並んでいます。

ラムセス2世

こちらも人気のラムセス2世。一部の展示物を除いて写真撮影もOK

今現在、特別展示「Sunken Cities – Egypt’s Lost Worlds」(こちらは有料)が今年11月末まで行われています。何千年もの間、海底に沈んでいた2つの古代都市からの遺跡物の発見により、古代ギリシャと古代エジプトの関係性がさらにわかって来たとのこと。機会があれば是非足を運んでみてください。

Sunken Cities – Egypt’s Lost Worlds

現在開催中の特別展「Sunken Cities – Egypt’s Lost Worlds」

また、弊社グループのひとつ、ゲンダイトラベルでは、公認日本語ガイドさんによる「大英博物館とナショナルギャラリー」のウォーキングツアーも取り扱っておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
http://www.gendai.co.uk/tours/day-tours-in-london/99-london-british-museum-national-gallery.html


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