ダンキングとは?イギリス流ビスケットの食べ方
イギリスのティータイム、コーヒーブレイクのお供と言えば、断然ビスケットですが、イギリス流のビスケットの食べ方をご存じですか?
その昔、イギリスに来て間もない頃、ホームステイ先のランドレディがおやつのビスケットを紅茶に浸して食べているのを見て、とても違和感を覚えました。
その後もこの紅茶に浸してビスケットを食べる光景を何度もいろんな所で目の当たりにして、この習慣は意外にも一般的だという事にやっと気がつきました。
ビスケットを浸して食べるという「ダンキング Dunking」と言う単語までちゃんとありました!お煎餅やあられ類のパリパリした歯ごたえを大事にする日本では有り得ないことです。ビスケットだって、サクッとした歯ごたえの方がいいのかと思っていたくらいです。
初めてランドレディがダンキングをしていた時には、歯の調子が悪く、ビスケットを柔らかくして食べているのかと信じていました。
しかし、実際にはビスケットを紅茶やコーヒー、ミルクに浸して食べる方がビスケットの甘みが摩して、風味が豊かになるという科学的な証明がなされているとのこと。確かに実際にやってみると、そのまま食べるのと、浸してから食べるのとではビスケットの味がかなり違う気がします。一度やるとちょっとクセになる味です。
浸すと言ってもビスケットの3分の2位までを液体につけるくらいで、ドボンと入れてしまうとビスケットが崩れて飲み物の中へ姿を消してしまう事になるので、要注意です。
ダンキングに特に良いビスケットなどもランクがあるようですが、プレーンなものや、チョコレートがコーティングされたものが特に美味しいとのこと。
ちょっと前に見たテレビの調査では、ダンキング派と全くダンキングしない人々と半々くらいに分かれていました。ダンキングをお行儀が悪いと思う人もいるようですので、これはあくまでもお家でビスケットを食べる際に留めておいた方が良さそうです。
イギリスに来て、ビスケットを食べる機会がありましたら、是非ご滞在先でダンキングに挑戦してみてください。イギリス流に一味違う体験ができますよ。
ゲンダイ・ゲストハウス 管理人プロフィール
職業:ゲストハウス住み込み管理人
出身:東京
在英歴:1994年から
イギリスには当初学生として渡英し、その後、ホテルやケータリングなどのサービス業で仕事をして今に至ります。気がつくと、もう在英20年以上となりました。
イギリスへの思い入れは中学生の頃に読んだ「嵐ヶ丘」「大いなる遺産」がきっかけでしたが、未だにイギリスには期待を裏切られておりません。
1820年に建てられた歴史ある建物で運営されているこのゲストハウスに住み込み、マルチ・カルチャーなロンドンで暮らし、日本からお越しになるお客様のお世話をさせていただく毎日の生活は、飽きることがありません。「管理人」という職を通して色々なお客様にお会いできるのは、まさにのこの仕事の醍醐味です。
イギリスへお越しになる前に、観光の事など何かご質問がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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