2019年に全線開通予定のエリザベス・ライン(クロスレール)

オックスフォード・ストリート沿いのボンド・ストリート駅と、トッテナム・コート・ロード駅周辺に行くと、「Crossrail」と書かれた看板のある工事現場に出くわします。

2009年に開始したヨーロッパで最大規模のプロジェクト、ハイスピードの電車路線—クロスレールは今の段階ではすでに85%は完成していると言われています。

クロスレール工事中

オックスフォード・ストリート沿いの工事現場

クロスレール工事中

「エリザベス・ライン」のカラーは紫

西はバークシャーのレディングから、東はエセックスのシェンフィールドまで、途中にヒースロー空港からとアビーウッドからの支線を含む工事は着々と進んでいるようです。新路線はエリサベス女王からお名前を頂戴して、エリザベス・ライン(Elizabeth Line)と命名されました。

すでにリバプール・ストリート駅からシェンフィールドまでの路線は今年(2017年)の6月に開通し、これからも徐々に区間毎に開通予定です。

2018年5月:パディントンからヒースロー空港 (開通に伴いヒースロー・コネクトのサービスは廃止、エクスプレスの方は存続予定)
2018年12月:パディントンからアビーウッド
2019年5月:パディントンからシェンフィールド
2019年12月:全路線開通

ロンドン市内の主要駅はパディントン、ボンド・ストリート、トッテナム・コート・ロード、ファリンドン、リバプール・ストリートとなります。開通するとパディントンからリバプール・ストリート駅までは10分(現在は23分)、パディントンからボンド・ストリートまでは3分(現在は15分)という速さです。

全長200メートルの最新型の車両の導入、乗車定員1500人、Wi-Fi、エアコン完備、そして全ての駅はバリアフリーになるとのことですから、大きな荷物を持った旅行者にはありがたいですね。

なお、この工事で新しく出来たトンネルは全長42キロになったとのことですが、トンネル掘削作業中に、ロンドンの何層にも重なった長い歴史も同時に掘り起こされました。マンモスの顎骨、火打ち石、5500万年の琥珀、チューダー時代のボウル、ローマ時代のメダル、食器、そしてペストで亡くなった人々の共同墓地、一直線に並べられた30あまりの不可思議な頭蓋骨、マーマレードのジャー、などなど。

骸骨

骸骨

マーマレードのジャー

食品工場跡から発掘されたマーマレードのジャー

考古学上重要なものが出て来た時には、毎回工事がストップして、工事現場から遺跡発掘現場へ変わっていました。出土品のほとんどは、ロンドン博物館の資料室に移されたようで、その一部は特別展示されています。

ロンドンに未来の扉を開けるプロジェクトで、長い眠りから掘り起こされた過去の遺産たち。いつまでも続く工事現場の鬱陶しさも、そんな過去の産物に想いを馳せるとちょっとロマンを感じます。

Crossrail
http://www.crossrail.co.uk

クロスレール(エリザベスライン)建設現場からの奇妙な出土品
http://www.news-digest.co.uk/news/listing/events/16013-the-archaeology-of-crossrail.html

ロンドンの東西を結ぶクロスレイルとは
http://www.news-digest.co.uk/news/news/in-depth/5887-crossrail.html

クロスレールのプロジェクト紹介

クロスレールのプロジェクト紹介


ロンドンのクリスマスと年末年始の交通情報

いよいよ、来週末からクリスマス・ホリデー期間に入ります。

今年はクリスマスの12月25日(日)、翌日のボクシングデー26日(月)、27日(火・祝日代休)、1月1日(日・元旦)、1月2日(月・振り替え祝日)がすべてイギリスの祝日となります。(スコットランドでは1月3日も振り替え祝日となります)

この期間中、英国の電車やバスなど運行ダイヤに多くの変更がありますので、お出かけの際は事前に、交通機関のウェブサイトなどをお確かめください。

ロンドン地下鉄

● 12月24日(土)
地下鉄:通常運行、最終23:30(Charing Cross駅は00:45にクローズ)、ナイトチューブなし。
バス:通常運行、ナイトバスはなし。
オーバーグラウンド:早めに終了(最終21:30)

● 12月25日(日・祝日)クリスマス・デー
すべて運休

● 12月26日(月・祝日)ボクシング・デー
朝7:45からの運行、日曜日ダイヤでの運行サービス
(一部のディストリクト、サークル、ベーカールーラインが運行なし)
バス:日曜ダイヤでの運行サービス
ロンドン市内の地上電車:運休

● 12月27日(火・振り替え祝日)
地下鉄:日曜ダイヤで運行
バス:週末ダイヤで運行
オーバーグラウンド:土曜ダイヤで運行

● 12月31日(土)ニューイヤーズ・イブ
ニューイヤーズ・イブは通常運行で、深夜から朝まで運行。
(※ 23:45〜04:30までの間、地下鉄料金が無料となります)
バス、地上電車:土曜ダイヤで運行

● 2017年1月1日(日・祝日)ニューイヤーズ・デー
地下鉄:土曜ダイヤ、12:00以降、本数減少。
バス、オーバーグラウンド:日曜ダイヤ

● 1月2日(月・振り替え祝日)
地下鉄:土曜ダイヤ
バス、オーバーグラウンド:日曜ダイヤ

詳しくは下記サイトでご確認ください。

クリスマス・年末年始のロンドン交通
http://www.news-digest.co.uk/news/london/london-transport-over-christmas-and-new-year.html

Transport for London
https://tfl.gov.uk/status-updates/major-works-and-events/festive-travel

National Rail
http://www.nationalrail.co.uk/service_disruptions/149383.aspx


お得になったロンドンのバス乗り換え料金

ロンドン・バスにお得な乗り換え料金が今週月曜、9月12日から導入されました。

1時間以内での乗り換えならば、1回分の乗車賃だけで済むようにするという、ロンドン市長のサディーク・カーン氏が公約としていた政策のひとつが、実現しました。

歩ける距離でも大きな荷物を持っていたり、雨の日だったり、あるいは目的地まで1本で行けない場合など、乗り換えると2回分の料金£3.00(1.50 x 2)がかかります。3回以上乗ってしまえば、1日の上限£4.50でよいのですが、それ以下の場合には割高感がありました。このシステムのおかげで、これからは気軽にバスの乗り換えができます。2018年頃までには、1時間以内であれば何度でも乗り換えできるようしたいという計画もあるとか。ぜひ実現してほしいものです。

ロンドンの二階建てバス

ロンドンを網の目のように走っているバス

駅のチケット・マシーンには、乗車履歴(journey history)を確認できる機能もあります。早速みてみると……
やはり1時間以内の乗り換えの場合、2回目はチャージされていませんでした!

乗車履歴

チケット・マシーンで乗車履歴を見ることができます

ちなみに、ロンドン・バスには、もうひとつ便利な機能があります。オイスター・カードのチャージ分が残り少なくなり、1回乗車分にも満たないときでも、1回だけは乗車させてくれます。その場合は、カードをタップしたときに、ジジーっとレシートのようなものが出てくるので、確認しましょう。次回、バスに乗る前に駅やニュース・エージェントでチャージすると、前回の不足分が差し引かれるという仕組みになっています。

チャージが足りない場合

カードのチャージが足りなくても1回だけ乗車させてくれる便利なシステム。タップしたときにこのようなレシートが出てきます。「There was no valid pass or enough money on this card, so an emergency Oyster Fare was charged. You must top-up the card to use it again, or you could use a Contactless Payment Card in future.」

ロンドン・バスの運賃(2016年) 
1回の乗車 £1.50
1日の上限 £4.50(バスだけ乗っている場合は、これ以上加算されることはありません)

注意
ロンドンバスでは現金は一切受け付けないので、事前にオイスター・カードを用意するか、コンタクトレス機能のついたクレジット・カード、またはトラベル・カードが必要です。

オイスターカード

オイスター・カード(左)とコンタクトレス機能のついたクレジット・カード。丸で囲まれた部分のマークがついているものが使えます(右)

バス運賃表(2016年9月現在)

地下鉄運賃表(2016年9月現在)

 


ロンドン地下鉄の便利なマップ

週末の24時間運行が実施され話題になったロンドン地下鉄。最近ずいぶんマシになって、急な運行停止や行き先変更は少なくなったものの、週末に整備や改装などで閉まっている駅や路線もあります。

ロンドン地下鉄

ロンドン地下鉄のマーク。年代によっていろんなデザインがあります。

ロンドン交通局も「歩いた方が早いし確実」と銘打ってウォーキング用の地図を出しています。自分たちで地下鉄は信頼できないと言っているような?気もしますが(笑)、便利そうなので紹介します。

こちらのマップは同じ線の地下鉄駅の間を歩いたときにかかる時間(分)が表示されています。

例えば、当ゲストハウスの最寄り駅「グレート・ポートランド・ストリート」から「ベイカー・ストリート」までは、徒歩約13分、「オックスフォード・サーカス」から「ピカデリー・サーカス」までは、徒歩約12分。

Walking times between stations on the same line
http://content.tfl.gov.uk/walking-tube-map.pdf

グーグルマップなどで検索すれば、徒歩での時間などもすぐにわかると思いますが、地図でロンドン全体として一目でわかるので、計画が立てやすいのではないでしょうか?

地下鉄の車内

新しい車両は、荷物置き場も広くベビーカーや車いすも安心。行き先が表示されます。

そしてこちらはロンドン中心部の主要駅間の徒歩の時間と歩数を表にしたものです。

Central London journeys that could be quicker to walk
http://content.tfl.gov.uk/walking-tube-map-journey-times.pdf

地下鉄に乗り換えがあると結構時間がかかってしまうので、歩いた方が早い場合があります。
例えば、イースト・ロンドンのトレンディ・エリア「ショーディッチ・ハイ・ストリート」には地下鉄駅はなくオーバーグラウンド駅になってしまい少々わかりにくいのですが、「リバプール・ストリート」からだと歩いて約12分。当ゲストハウスから行かれる場合にも、サークル、ハマースミス&シティ、メトロポリタンなどで、「リバプール・ストリート」+徒歩の方がおすすめです。(またはバス205番1本でも行けます)


ロンドン新市長サディク・カーン氏とロンドンの交通事情

先日ロンドンの市長選で、初のイスラム教徒の市長が誕生し話題になりました。この労働党の市長、サディク・カーン氏の父親はパキスタンからの移民であり、かつてはロンドンバスの運転手だったそうで家族とともに公団住宅に住んでいたという労働者階級の出身です。移民人口の多いロンドンに相応しい市長さんのように思われます。

ロンドン市庁舎
テムズ川南岸、タワーブリッジのそばにあるロンドン市庁舎(London City Hall)

彼が市長になってまず手がけたことのひとつが、バスのホッパー制度導入(One-hour Hopper)です。バスは地下鉄に比べると運賃も安く、時間帯、距離に関係なく一定料金(1回の乗車で£1.50)なのですが、バスを乗り継いでどこかへ行こうとすると、2回分の運賃がかかるのです。それを今度からこのホッパー制度で、1時間以内であれば乗り換えても2回目の料金は課金されなくなり、とても便利になります。(9月頃から実施予定との事)

(ロンドンバスは、乗車時に現金でチケットを買うことはできません。事前にオイスターカードや1日乗車券などを駅やまたは看板の出ているお店で買っておくか、コンタクトレス機能のついたクレジットカード、デビットカードが必要です。)

ロンドンのバス
こんなラッピングバスも走っています

また、ボリス・ジョンソン前市長が多くの反対を押し切って実施した地下鉄の窓口閉鎖も、見直すとの事。今では主要駅を除けば、多くの地下鉄の駅に窓口がありません。その代わりに自動券売機と、駅員が一人いるくらいです。それに慣れてしまえば特に問題はないのかもしれませんが、駅員の姿が見当たらないときや、駅員が慣れない人に券売機の説明を延々としているときなどは、やはり窓口があれば良いのにと思うこともあります。

トテナム・コート・ロード
新しくなったトッテナム・コート・ロードの駅

そして昨今、自転車の利用者も爆発的に増加したため交通事故も多発、自転車専用レーン設置をはじめとする対策も急ピッチですすめられています。レンタル・サイクルをご利用の際には十分お気をつけください。

自転車専用レーン
青い部分が自転車専用レーン

やるべき事は山積みのロンドンですが、サディク・カーン市長がこれらの問題にどのように取り組んで行くのか、今後に乞うご期待です。


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